転職ノウハウ

大手ユーザー企業の社内SEへ転職するメリット・デメリット

大手ユーザー企業の社内SEへ転職する方法とメリット・デメリット

今回のお悩みポイント

現在ITエンジニア(プログラマーやSE)として働いていますが、転職を考えています。転職先として大手ユーザー企業の社内SEへの転職が候補に挙がっているのですが、そこへの転職方法や、大手企業の社内SEへ転職することのメリットやデメリットを知りたいです。」

今回は、このような不安やお悩みを解決するための記事です。

本記事の内容

  • 大手ユーザー企業の社内SEの仕事とは
  • 大手ユーザー企業がもとめるIT人材像(デジタル人材像)
  • 大手ユーザー企業の社内SEに転職するデメリット(注意点)
  • 大手ユーザー企業の社内SEに転職するメリット
  • 大手ユーザー企業の社内SEに転職する方法

この記事を読むメリット

  • 大手ユーザー企業の社内SEへ転職するための情報として、社内SEの仕事内容や転職するにあたってのメリット、デメリット、転職方法などについて知ることができます。

結論

大手ユーザー企業の社内SEへの転職は現役ITエンジニアにとって年収アップや安定した労働環境を手に入れることができるおすすめの転職ルートです。

デメリットもありますが、人によってはデメリットにならない点もあり、転職ルートのひとつの選択肢として入れておいて損のないルートとだと思います。

今回の記事は僕自身が大手ユーザー企業に出向(社員として働くのと同じ)していたときの経験をもとにして書いていますのでぜひ参考にしてもらえたらと思います。

この記事を書いている僕は、IT業界で2回の転職をして年収アップを実現してきました。

このブログでは、ITエンジニアが賢く年収アップを実現して豊かに生きていくための情報を発信しています。

過去の僕と同じ悩みを抱える方へ向けて書いています。

記事執筆者(たかにぷ)

IT業界一筋20年

転職2回、年収アップに成功(現在は年収1,000万)

プログラマー、SE、PL、PM、営業と多数の職種を経験

大手ユーザー企業の社内SEの仕事とは

まず、大手ユーザー企業の社内SEという仕事について解説したいと思います。

ユーザー企業というのは消費者向けの商品やサービスを提供している企業のことで、大手というのは株式市場の1部や2部に上場しているような大企業などを指しています。

その大手ユーザー企業の中のIT人材のことを社内SEと総称したりします。

現在大手ユーザー企業は社内SEを多く募集していますが、この社内SEの仕事や募集元には大きく2つがあります。

情報システム部門のメンバー

1つ目は情報システム部門のメンバーです。現在の世の中では会社にとってITの力が不可欠というのはご存じのとおりですが、ある程度規模が大きくなってくると、会社内のシステムを統括して管理、運営している情報システム部門が存在します。俗に言う「情シス」と言われる部署です。

会社の中でITの力が重要視されている今、おのずと情報システム部門への任務や仕事量は増えているため、たくさんの企業の情報システム部門がIT人材を募集しています。

情報システム部門は会社内の情報システム全体の管理、運営を行っていることが多く、仕事の形態はその会社によってさまざまではあります。

サーバやネットワークの管理といったインフラエンジニアを募集していることもあれば、社内システムの内製化に伴い、プログラミングもできる社内SEを募集していることもあります。

ただ、全体的には社内システムの維持、管理がメイン仕事になってくるので、システムの日々のメンテナンスやシステム改修などで開発ベンダーを管理していくような仕事が多くなります。

事業部門のIT人材

2つ目は事業部門のIT人材です。事業部門というのは、会社の中でお金を稼ぐ事業(商品やサービス)の開発や推進、運営などを行っている部門で、会社の中ではメインどころの部署になります。

これまでの日本は、事業部門は事業に専念し、ITシステムのことは情報システム部門にお任せするというのが一般的な組織の構造でした。

しかし、現在は事業自体にITが欠かせない状況になってきており、事業とITが融合して仕事を進めていかないといけない時代に入っています。

このような背景から、事業部門自体がIT人材(デジタル人材)を募集していることも多いです。言い方を変えると、上記情報システム部門と事業部門の垣根がなくなってきているというのが現在の動向です。

どちらもIT知識と経験を有した人材ではありますが、上記の情報システム部門はよりITエンジニアに近い立場になりますが、事業部門のIT人材は、あくまで事業サイドのメンバーになるので、仕事内容やITスキルの使い方も情報システム部門とは少し変わってくると思います。

事業部門内でのIT人材ということで、IT知識を有したうえで事業を作ったり、良くしていく、つまり、これまでのIT知識と経験をもとに、ITを活用した事業デザインをしていくということになると思います。

具体的な仕事内容はその会社や事業により取り組みが変わるため一概には言えないので、転職活動の中で具体的な情報収集をしていき、自分の方向性とマッチするかを見極めていけばいいと思います。

大手ユーザー企業が求めるIT人材像(デジタル人材像)

続いては、大手ユーザー企業がもとめるデジタル人材像について書きたいと思います。

僕自身、現在は営業職をしているので、さまざまなユーザー企業の方とお話する機会があるのですが、その中でユーザー企業が求めるIT人材(デジタル人材)像の傾向があります。

それは、一言で言うと、「IT知識と経験をもとに社内のITプロジェクトを推進できる人材」です。

ポイントは「ITプロジェクトを推進できる」という点です。(推進とは仕事を前に進めていけるということです。もっと言うとリーディングできるということです。)

前半の「IT知識と経験をもとに」という点は、ある意味大前提であり、あって当たり前のことで、逆に言うと、ただITの知識と開発経験があるだけでは弱いということです。

ポイントは「ITプロジェクトを推進できる」という点なので、これまでに保有しているIT知識(スキル)と経験をもとに、ITプロジェクトが推進できる人なのか?を見ているということです。

この傾向はあくまで私が現場で感じる肌感なので、すべての募集がそうではないですが、このような人材が求められていることは間違ってはいないと思います。

またこの点を読んで、「自分にはそのようなスキルや経験はない」とひるむ方もいらっしゃるかもしれませんが、ひるまないでください。

これは理想像であり、実際に応募してくる方すべてがそのような人材でないことも分かっているというのが実態です。

もちろん、理想像のスキルを持ち合わせた方に越したことはありませんが、スキルと経験が伴っていなくても、理想のIT人材像に近い人や将来的になってくれる卵を採用したいと思っているのが実態だと思います。

根本的に日本全体でIT人材が不足しており、企業側も少しでもIT人材を確保したい状況なので、スキルや経験が足りていなくても、採用をつかむチャンスは十分にあります。

大手ユーザー企業の社内SEに転職するデメリット(注意点)

それでは、ここからは大手ユーザー企業の社内SEに転職するメリット、デメリットについて書きたいと思います。

まずはデメリット(注意点)から書きます。

大企業の組織のしがらみ

まず1つ目は、大企業の組織のしがらみです。

大手企業は言い方を変えれば大企業です。大企業は社員数も多いですし、その分組織も大きく複雑です。

組織が複雑になると、そこに摩擦が生じたり、壁ができたりと、仕事がスムーズに進まないしがらみが生まれます。

この組織のしがらみは僕の経験からすると100名以上の会社くらいになれば、大小あれど、生まれるものだと思います。

でも大企業になると、その大きさが増してくるわけですから、必ずあると言ってもいいと思います。

この組織のしがらみがなぜデメリットかというと、この組織のしがらみがあると仕事が簡単に進まないということなんです。

すごくシンプルで簡単なことが決まるまでにものすごく時間がかかったり、パワーがかかったりします。自分の意見もスムーズに通らなかったりもします。

つまり、この組織のしがらみはストレスになるということです。

もちろん、それをやりやすくするための仕事のテクニックなどはあるわけですが、これまでに組織のしがらみをあまり経験したことがないという方は、これを覚悟のうえで転職をしたほうがよいです。

特に、現在は小さい会社にいて、まだ規模の大きい会社で働いた経験がない方は大きなギャップを感じられるはずなので、注意いておくべきポイントです。

逆にすでにある程度の組織のしがらみというものは経験済みで慣れているという方には問題にならない点だと思います。

勤務地が主要都市になりがち、転勤も伴う

2つ目は、勤務地が主要都市になりがちで転勤も伴うという点です。

現在はリモートワークもできる環境になり、この点もかなり弱まってきているとは思いますが、それでも、大手ユーザー企業にはまだまだこのあとも続いていく点だと考えています。

完全リモートワークや転勤なしを掲げはじめている企業もありますが、製造業などリアルな対応がマストな企業はそうはいきません。

またリモートワークが普及したからこそ、企業側もリモートワークのメリットとデメリットに気づいてきたのが現状です。

つまり、リアルで人が集まって仕事をする大切さや生産性の高さというのも再認識もしています。

こういった点からも大手企業への転職は、本社がある主要都市に偏ったり、転勤を伴うことも覚悟をしておく必要があります。

この職場の立地については、現在自分が住んでいる場所へのこだわりを加味して転職先を探せばよいので、転職活動の中である程度回避はできると思います。

また転勤についても、大手企業は社員に優しいので、長い転勤を強いることはあまりありません。希望を出せば、転勤自体を回避できたり、短期で転勤を終わらせてくれることもやってくれますので、これも転職活動の中で見極めていけばよいと思います。

ITエンジニアとしてモノづくりからは遠ざかる

最後に3つ目のデメリットですが、それは、「ITエンジニアとしてモノづくりからは遠ざかる」という点です。

ITエンジニアからの転職先にユーザー企業を選択されようとしている時点で、すでにITエンジニアからある程度離れてよいと思っている方になるので、どれだけ重要になるかは人それぞれなのですが、ユーザー企業側へ転職するということは、ユーザー企業側のメンバーになるということですから、極端な言い方をすれば、ITをメインに仕事をしなくなるということです。

もちろん、先に説明した情報システム部門であれば、ITエンジニア側の仕事になるわけですが、それでも、自身でプログラミングをしたりするといった下流工程の作業をすることは圧倒的に減るはずです。

あらためて、自分がITエンジニアとしてモノづくりが好きなのであれば、ユーザー企業に転職することは、その点が薄まってくるということを理解しておくべきです。

大手ユーザー企業の社内SEに転職するメリット

それでは、続いては大手ユーザー企業の社内SEに転職するメリットを紹介していきます。

給与水準が高い

まず1つ目は給与水準が高いことです。

現在ITエンジニアをされていて、たくさん働かされる割には給料が安いと思われている方も多いでしょう。システム業界の中小企業ではよくある話です。いわゆるブラック企業ですね。

みなさんもご存じのとおり大手ユーザー企業は食品メーカーだったり、素材メーカーだったりと世の中の人が生活していくうえでなくてはならない商品やサービスを提供している会社になるため、事業が安定しています。事業が安定しているから、従業員へ支払われる給料も安定しています。

給与水準も中小のシステム開発会社などからすればかなり高いことが多いです。

労働環境が安定している

2つ目は労働環境が安定しているということです。

上記の給与水準が高いとセットになってくることですが、大手ユーザー企業は事業が安定しているので、給与にあわせて労働環境も安定しています。

つまり、無茶苦茶な働き方をさせられないホワイト企業ということです。

製造業系であれば、労働組合がある企業が多く、労働者の労働環境(職場環境や労働時間など)も守られる仕組みがあります。

福利厚生がしっかりしている

3つ目は福利厚生がしっかりしているということです。

福利厚生は会社によってさまざまですが、大手ユーザー企業の福利厚生はやはり手厚いです。

交通費の支給はもちろん、住まいの住宅補助(家賃補助)、冠婚葬祭での補助金、自社サービスの割引など、さまざまな福利厚生が用意されています。

これらの福利厚生利用も考えると自身の出費が抑えられることになるので、トータルすると収入アップにもつながるわけです。

ITスキル以外の経験も積める

4つ目はITスキル以外の経験も積めるということです。

僕自身、当時大手企業のITシステム子会社に所属しており、そこから親会社へ出向して社内SEの立場で数年働いていました。

そこでは、IT会社に勤めているだけでは経験できない仕事をたくさん経験することができ、その後のキャリアアップにもつながりました。

これまでにないITスキル以外の経験を積めることは、純粋なITエンジニアがユーザー企業の社内SEになることの1つのメリットだと思います。

ITエンジニアは当たり前ではありますが、システムの設計をしたり、プログラミングしてソフトウェアづくりをしたりするわけですが、あくまでユーザーの作りたいもの(要件)をもとにモノづくりをする立場です。

モノづくりの作り方やプロセスは強くても、その要件を作る部分が弱いんです。

ユーザー企業に転職するというのは、この要件を作ったり、開発会社に出す側に回るということです。

これまでに経験できなかった仕事というのは、簡単に言えば、この要件づくりの部分なんです。

要件づくりは簡単なようで簡単ではありません。

事業(商売)を成り立たせないといけないわけですからコストや売れるための戦略なども含めて作る必要があります。ITスキルとは別物の知識を使うのでとても勉強になります。

このような観点でITのスキルも有しながら事業づくりをしていく点に興味があれば、ユーザー企業への転職はものすごくマッチすると思います。

大手ユーザー企業の社内SEに転職する方法

最後に大手ユーザー企業の社内SEに転職する方法についてです。

細かいことを言えば、いくつか方法はありますが、一番間違いない方法は、転職エージェントの力を借りることです。

転職エージェントは、転職活動の支援をしてくれるプロフェッショナル集団で、業界に限らず現在の転職活動ではなくてはならない存在です。

自分の希望条件にマッチする企業を探して紹介してくれることはもちろん、希望企業に合格できるように現在持ち合わせているスキルや経験を最大化する手伝いをしてくれます。

現在はIT業界に関わらず、ユーザー企業もITエンジニアの採用に力を入れているので、ITエンジニアの転職に関しても、IT企業はもちろん、大手ユーザー企業の募集情報も豊富にそろえられています。

僕自身も2回の転職でお世話になりましたし、なくてはならない存在でした。

大手ユーザー企業への転職を成功させるためには一番近道となるのでマストで利用するべきサービスです。

▼僕のおすすめの転職エージョントについては以下の記事で書いています。

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まとめ

ということで、この記事では、大手ユーザー企業の社内SEへの転職を考えている方に向けて、ユーザー企業内の社内SEの仕事や転職におけるメリットやデメリットなどを紹介しました。

あらためて、大手ユーザー企業の社内SEへ転職するメリット、デメリットは以下になります。

メリット

  • 給与水準が高い
  • 労働環境が安定している
  • 福利厚生がしっかりしている
  • ITスキル以外の経験も積める

デメリット

  • 大企業の組織のしがらみ
  • 勤務地が主要都市になりがち、転勤も伴う
  • ITエンジニアとしてモノづくりからは遠ざかる

全体としては、現在ITエンジニアをしている方の給与アップや安定した職場環境を目的にした転職としては、とてもおすすめな転職ルートだと思います。

メリット、デメリットをもとに自分の転職ルートとして検討してみてください。

それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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